ファイルコインとストージ、大規模な空売りで下落 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン

分散型ファイル共有プロトコルのファイルコイン(Filecoin/FIL)とストージ(Storj/STORJ)に週末、空売りが執拗に仕掛けられ、ファイルコインには記録的な空売りが入った。

ファイルコインは5日間で28%下落し、ストージは約20%下落した。同時期にイーサリアム(ETH)は約10%下落だった。

(TradingView)

CoinGlassをデータを見ると、週末にかけてファイルコインとストージでは、ロングポジションの記録的な清算が起きている。

ファイルコインの清算(CoinGlass)

ストージの清算(CoinGlass)

CoinGlassによると12月16日、約570万ドル(約7億7400万円)のファイルコインのロングポジションが清算された。ストージのロングポジションの清算は36万5000ドル(約5000万円)。同種のプロトコルではインターネットコンピューター(Internet Computer/ICP)でも50万ドル(約6800万円)のロングポジションが清算された。

有用性に疑問?

CoinAlyzeによると、ファイルコイン先物の建玉は24時間で11%上昇して、約5200万ドル(71億円)、最悪の事態がまだ続いていることを示している。資金調達率が引き続きマイナスになっていることは、資金がショートに集まっていることを示している。

トレーダーは、膨大かつ増え続けるストレージ容量を持ちながら、まだ明白なユースケースを見つけられないファイル共有プロトコルの有用性に疑問を持っているかもしれない。

ファイルコインは15.34エクスビバイト(Exbibyte/Eib)、つまり1760万テラバイト(TB)のストレージ容量があり、人気NFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)を主要顧客の1つにあげているが、どのくらいの容量が本当に利用されているか疑問の声もある。

オープンシーの月次取引高は2022年初めの約48億ドル(約6500億円)から1億5900万ドル(約216億円)まで、約97%減少している。ファイルコインも2021年4月の史上最高値200ドル付近から、現状3ドル付近まで下落している。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:TradingView
|翻訳:トレーダーがFileCoinとStorjを空売りするにつれてストレージプロトコルトークンがスライド