初期のビットコインマイナーが「サトシ時代」の50BTCを14年振りに移動 | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
- 14年間活動しなかった初期のビットコインマイナーが最近、300万ドル以上に相当する50BTCを移動させ、その一部が暗号資産取引所コインベースへと送付された。
- この取引は、2023年の他のいくつかの移動に続き、「サトシ時代」のビットコインの移動の数少ない事例に加わった。
初期の暗号資産(仮想通貨)マイナーが、14年間保有していた「サトシ時代」の50ビットコイン(BTC)を4月15日に移動させたことがデータで明らかになった。
15日の時点で300万ドル(約4億5000万円、1ドル=150円換算)以上の価値があるこの資産は、アジア時間の朝に2つのウォレットに移された。これらの送金の一部は最終的に暗号資産取引所コインベース(Coinbase)に送られたと分析ツールのLookonchainはXの投稿で述べた。
ブロックチェーンのデータによると、このマイナーはネットワークが初めて稼動して数カ月後の2010年4月に報酬として50BTCを受け取ったが、当時のトークンの価値はわずか数ドルだった。
2009年後半から2011年にかけて、ビットコインの匿名の作成者であるサトシ・ナカモトがオンラインフォーラムで活動していた期間は「サトシ時代」と呼ばれている。
2023年に入ってから、その時代のウォレットがいくつか活動している。7月には、11年間休眠状態だったウォレットが3000万ドル相当の資産を他のウォレットに送金し、8月には別のウォレットが1005BTCを新しいアドレスに送付した。
12月には、初期のマイナーの保有する1000以上のビットコインが、13年間の休眠の後、トレーディングデスクやカストディ・サービスに移された。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ハンガリーのブダペストにあるサトシ・ナカモト像(Wikipedia)
|原文:Bitcoin From Rare ‘Satoshi Era’ Moves After 14 Years of Dormancy