動意薄のビットコイン PCE減速も見極め続く【仮想通貨相場】 | Cointelegraph | コインテレグラフ ジャパン

著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

19日〜25日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比49,160円(2.15%)安の2,239,840円と2週続落。BTC対ドルの週足は下げ止まり小幅となったが、節目17,000ドル(≒225.7万円)の回復には至らなかった。

11月の米個人消費支出(PCE)の発表を前に223万円周辺で揉み合いが続いたBTC対円は、23日東京時間にドル円相場が上昇したことで小確り推移し、224万円を回復した。PCEの結果は、ヘッドラインとコア指数の双方が前年比と前月比で10月から減速し、BTC相場は一時上値を試したが、市場が景気の先行きと米連邦準備制度理事会(FRB)の政策先行きを見極めようとする中、米株指数先物が弱含むと、BTCも連れ安で反落。幸い、その後米株が戻したことで、BTC相場は224万円周辺で持ち堪えた。

ボラティリティの落ち着きやすい週末のBTC相場も概ね224万円周辺で揉み合いに終始。24日には、ビットコインのハッシュレートの日次平均値が32%ほど急低下したが、相場への影響は確認されなかった。25日夜から本日未明にかけて相場は一時上値を重くしたが、今朝方にライトコイン(LTC)相場が急伸すると、BTCも連れ高で下げ幅を解消している。

第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成