【週末の動き】ビットコイン、2万1000ドル超え | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン
ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は週末も上昇を続けた。
最新価格
●CoinDesk Market Index(CMI):1,004.63、-0.4%
●ビットコイン:20,868ドル、-0.3%
●イーサリアム:1,554ドル、+5.7%
●S&P500:3,999.09、+0.4%
●ゴールド:1,920ドル、+0.1%
●米国10年債利回り:3.51%、+0.1
インフレ率の低下と経済の明るい見通しが追い風となり、ビットコインは週末、昨年11月上旬以来となる2万1000ドル超えとなり、その後やや後退した。
当記事執筆時点では、2万830ドル付近、24時間ではほぼ横ばいとなったが、今年に入ってから、すでに25%も上昇している。
上昇の要因は、FRB(連邦準備制度理事会)が景気後退を招くことなく、インフレを抑制していることへの投資家の信頼が高まったことがある。今年に入ってから、ほとんどのリスク資産は上昇傾向にある。
「我々は、デジタル資産の現在の上昇は、市場の反転であり、弱気市場の中での上昇とは見ていない」とカナダのデジタル資産運用会社3iQのリサーチ責任者マーク・コナーズ(Mark Connors)氏は述べている。
同氏は13日の週間市場分析に、ソラナ(SOL)を含むアルトコインの1月上旬の上昇(ソラナは年初から約80%上昇)は「コアなレイヤー1ブロックチェーンに波及した」と記した。また最近のFRB理事らの発言がやや緩和的になっていることに注目して「金利引き上げ幅とバランスシートの縮小の可能性は(中略)マネーサプライの急激な減少が終わるかもしれないことのサインだった」と続けた。
「重要なことは、過去12カ月の(マネーサプライの)減少幅が1959年以来最大であったこと。ビットコインはインフレではなく、通貨の価値既存(ディベースメント)に対するヘッジと考えられているため、これはデジタル資産に関連している」(コナーズ氏)
イーサリアムはビットコインと同様の値動きとなった。14日も週後半の勢いが続き、2カ月ぶりの高値をつけた後、わずかに下落した。当記事執筆時点では、1550ドル付近となっており、24時間でほぼ横ばい。
他の主要暗号資産はまちまち。破綻したFTXのトークン、FTTは35%上昇して2ドル付近。この数週間上昇していたソラナ(SOL)は約5%下落。ディセントランド(MANA)は16%超の上昇となった。
16日、米株式市場はキング牧師記念日(Martin Luther King Jr. Day)で休み。主要指数は13日、上昇で週を終えた。
だが多くの観測筋が予測しているように、企業業績などが低迷すれば、資産の上昇も短期間で終わる可能性がある。
ウォール・ストリート・ジャーナルの四半期調査では、約3人に2人のエコノミストが、アメリカは今年、景気後退に陥ると予想している。これは前回の調査とほぼ同じ割合だが、多くのエコノミストは景気後退は緩やかなものになると考えているようだ。
暗号資産運用会社BitBull Capitalのジョー・ディパスクァーレCEOは「市場参加者はこのような上昇の中では注意を払い、価格安定を待つべき」と注意を促した。
「当社は1万8000ドル以下での買い集めに引き続き前向きであり、2023年の長期的な見通しは、レンジ内の安値の間に買い集めることに変わりはない」(ディパスクァーレ氏)
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinDesk
|翻訳:アジアの先発者: インフレの追い風でビットコインが急増、21,000ドル付近で推移