明確なリスクオフでもBTCは確り ドル建てで年初来高値目指すか【仮想通貨相場】 | Cointelegraph | コインテレグラフ ジャパン

著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

16日〜22日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比417,117円(10.26%)高の4,482,000円と大幅に反発し、年初来高値(453.7万円)近傍まで戻した。

フィデリティとブラックロックがそれぞれの現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)申請に修正を加える中、グレイスケールがビットコイン投資信託(GBTC)のETFへの転換申請を米証券取引委員会(SEC)に再申請したことを背景に、先週のBTC相場は米国において初となる現物型ビットコインETFの承認への期待感が膨らみ、20日には430万円周辺から440万円台に乗せた。

この日はその後、イスラム組織ハマスとイスラエルの紛争激化への懸念から米株式市場が大幅安となり、BTCは440万円台で上値を重くしたが、相場は440万円で買い支えられた。

週末のBTC相場は30,000ドル水準となる449.6万円を回復する場面もあったが、同水準周辺で上げ渋る展開となった。ドル建てでは、コインベースでは週足終値で30,000ドルを回復しているが、クラーケンなどの一部取引所では同水準を僅かに下回って1週間の取引を終えている。

第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成