SEC、リップルに20億ドルの罰金と制裁を科すよう裁判所に求める──ガーリングハウスCEOが明らかに | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)

25日にリップル・ラボ(Ripple Labs)のCEOと最高法務責任者(CLO)が行ったソーシャルメディアへの投稿によると、米証券取引委員会(SEC)はニューヨーク州の判事に対し、20億ドル(約3000億円、1ドル150円換算)の罰金を支払うよう同社に命じる判決を下すことを求めているようだ。

22日に提出された、判決と救済策を求めるSECの申し立ては、第三者に対しては非公開のままになっている。リップル・ラボの最高法務責任者(CLO)であるスチュアート・アルデロティ(Stuart Alderoty)氏によると、この文書を一部編集したものを3月26日までに公開する予定だという。

今回の判決は、リップル・ラボとSECの間の長年の法廷闘争における現在のフェーズに終止符を打つことになる。この法廷闘争は2020年12月に始まったもので、当時SECはリップル・ラボとその幹部らに対し、機関投資家と個人投資家の両方にエックス・アール・ピー(XRP)を販売したことで連邦証券法に違反したとして提訴を行った。

私たちの回答は来月提出される予定ですが、誰もが何度も見てきたように、これは虚偽で、特徴が間違っていて、誤解を招くように設計された声明を取引する規制当局です。 彼らはここでの形成に忠実であり続けました。 2/4

— スチュアート・アルデロティ (@s_alderoty) 2024 年 3 月 25 日

この提訴により、アメリカの取引所において広範にXRPの上場廃止や取引停止が行われるようになった。連邦判事は昨年、リップルが取引所を通じて個人投資家にXRPを販売していた事実はないが、機関投資家にXRPを直接販売したことで連邦証券法に違反したとの判決を下した。

リップル・ラボのブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEOはX(旧Twitter)への投稿で、提案された判決動議に対して同社が反撃する意向を示した。

ガーリングハウスCEOは、「SECは、詐欺や軽率さの申し立て(ましてや調査結果)が含まれていない訴訟で、判事に20億ドルを要請しようとしている」とし、 「このような前例はまったくない。我々はこれに対応する際、SECの実態を今後も暴露していく」と表明した。

アルデロティ氏は、リップル・ラボがSECの動議に対する応答を来月提出する予定であると明らかにした。さらに、「誰もが何度も見てきたように、これは虚偽で、間違った方向に特徴付けられ、誤解を招くように設計された声明を出す規制当局だ。(中略)SECは法律を忠実に適用するのではなく、 依然としてリップル、そして業界全体を処罰し、脅迫しようとしている。我々は裁判所が救済策のフェーズに公正に取り組むと信じている」と述べた。

SECの広報担当者はコメントを控えた。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Scott Moore/Shutterstock/CoinDesk
|翻訳:ガーリングハウス、SECがリップル事件で20億ドルの罰金と罰金の判決を下すよう発表