誤って5億2700万ドル相当のビットコインをゴミ捨て場に送った男性、回収のため地方議会を提訴:報道 | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
- イギリス人男性のハウエルズ氏が、2013年に誤って捨ててしまった8000BTCを含むハードドライブを回収するため、地方議会に対して法的請求を行った。
- ハウエルズ氏は、1300万ドルの費用で18〜36カ月かけて埋立地を発掘し、さらに1年間の復旧作業を行うチームを結成した。
- 議会は環境への懸念から要請を拒否している。
ニュースサイトのウェールズオンライン(WalesOnline)によると、39歳のイギリス人男性ジェームズ・ハウエルズ(James Howells)氏が2013年に誤って捨ててしまった8000BTCが含まれたハードドライブを回収するため、ウェールズの地方議会に対して法的請求を行った。
ハウエルズ氏のエピソードは、ビットコインの伝説としてよく知られている。2013年、ハウエルズ氏は2009年に自身でマイニングしたビットコイン(BTC)が含まれたハードドライブを誤って捨ててしまった。当時の価値は約100万ドル(約1億5000万円)だったが、現在は約5億2700万ドル(約790億5000万円)の価値がある。
過去10年間、ハウエルズ氏はハードドライブが行き着いた埋立地の所有者であるニューポート議会に回収を要請してきたが、同氏の主張によると「ほとんど無視されてきた」という。同氏は現在、4億9500万ポンド(約965億円、1ポンド195円換算)の損害をめぐり議会を提訴している。この金額は、8000BTCが今年達した史上最高値での評価額だ。
報道によると、この訴訟は今年12月に審理される予定だが、ハウエルズ氏は自身の狙いについて、法廷闘争を避ける目的で議会に発掘を同意させるために利用することだと述べた。
ハウエルズ氏は、1300万ドル(約19億5000万円)の費用で現場を発掘するチームを結成した。このチームには、ハードドライブが現在所在する特定のエリアを知っていると主張する議会の元埋立地責任者も含まれている。
発掘には18〜36カ月かかり、さらに1年間の復旧作業が必要だが、議会は環境への懸念から拒否している。
報道によると、ハウエルズ氏は「議会には終始問題があったにもかかわらず、私は依然として価値の10%を議会に割り当てている」とし、「それは今日のレートでは4100万ポンド(約79億9500万円)になるが、将来的には数億ポンドになる可能性がある」と述べた。
|翻訳・編集:林理南
|画像:bakhrom_media/Pixabay
|翻訳:誤って5億2,700万ドルのビットコインを廃棄物に送金した男性が、ビットコインの回収を求めて地方議会を訴える:レポート