暗号資産市場の時価総額が10%下落し、恐怖と貪欲指数は「極度の恐怖」を示す | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)

  • 広く注目されている「恐怖と貪欲指数」は、ソーシャルメディアへの投稿、ボラティリティ、トレンド、価格などを利用してトレーダーの心理を測る指標だ。
  • この指数は昨日の49から大幅に下落し、「極度の恐怖」ゾーンに入った。これは、過去24時間で市場全体の時価総額が10%下落したことによるものだ。

暗号資産(仮想通貨)トレーダーは今、不安を感じている。

広く注目されている「恐怖と貪欲指数(Fear and Greed Index)」は、ソーシャルメディアへの投稿、ボラティリティ、トレンド、価格などを利用してトレーダーのセンチメントを測定する市場指標だが、最新の更新では5カ月ぶりの低水準となる25まで落ち込んだ。

この数値は、昨日の49からの大幅な下落であり、「極度の恐怖」ゾーンに位置づけられる。ビットコイン(BTC)やソラナ(SOL)やエックス・アール・ピー(XRP)などの主要トークンが14%以上下落したことで、過去24時間で市場全体の時価総額が10%下落したことによるものだ。

[Fear & Greed Index]

「恐怖と貪欲指数」は、人々が暗号資産に対してどのように感じているかを0から100までの数値で測定するものだ。25のような低い数値は恐怖心が優勢であることを意味し、高い数値は興奮や貪欲さを示す。25日に49から25に下落したことは、9月以来で最も急激な下落であり、過度な弱気な感情への急速な変化を示している。

パニックの理由は、ビットコイン現物ETFからの資金流出(過去2週間で10億ドル、約1500億円以上が引き出された)から、暗号資産に寛容なドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の11月の大統領選挙勝利で始まった上昇相場を維持する触媒不足まで、さまざまなことが考えられる。

また、ナスダック先物はテクノロジー株の下落が続くことを示唆し、円高が昨夏のようなリスク回避の恐れを煽っている。

しかし、強気派には希望がある。「極度の恐怖」は、投資家が心配し過ぎている兆候であり、資産が売られ過ぎとみなされるため、短期的には買いのチャンスになる可能性がある。また、一部のトレーダーは、アメリカの経済指標が悪いことは、連邦準備制度理事会(FRB)が経済を再活性化させる措置を取らざるを得ないことを意味する可能性があると指摘している。この動きは最終的に株価上昇を後押しする可能性がある。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:市場が10%低下するにつれて、Crypto貪欲な指数は「極端な恐怖」をフラッシュします