LIBRAのラグプルでソラナのミームコインエコシステムに打撃:ギャラクシー・リサーチ | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
- LIBRAの騒動の余波により、ソラナのミームコインエコシステムが打撃を受けているとギャラクシーは報告書で述べている。
- ギャラクシーは、ミームコインのストーリーは1月のTRUMPトークンの発行後に悪化し始めたと述べた。
- LIBRAの発行後、SOLは米ドルとETHの両方に対して下落しているとギャラクシーは指摘した。
リブラ(LIBRA)のラグプル(rug pull)は、ソラナ(Solana)のミームコインエコシステムに悪影響を及ぼしたと、ギャラクシー・リサーチ(Galaxy Research)は2月17日の報告書で述べた。
1月にTRUMPトークンが導入され、それが「流動性の低下」を引き起こしたことで、すでに状況が悪化していたという。LIBRAはミームコインのエコシステムにさらなるダメージを与える可能性があると報告書は述べている。
これにより、投資家がSOLを保有する必要性が低下する可能性があるとギャラクシーは述べ、SOLの上昇は主にミームコインなどのSOL建て資産に対する需要によって牽引されてきたからだと指摘した。
ギャラクシーは、LIBRAの発行以降、この暗号資産(仮想通貨)は米ドル建てでも、ライバルのイーサリアム(ETH)と比較しても急落していると指摘した。SOLは記事執筆時点では、24時間の間に8.6%下落し、168.73ドルで取引されていた。
アルゼンチンのハビエル・ミレイ(Javier Milei)大統領は、中小企業を支援するはずのLIBRAを推進したことで弾劾の危機に直面している。トークンは時価総額が約45億ドル(約6750億円、1ドル=150円換算)に急騰した後、90%急落した。
これはソラナのミームコインエコシステムの「最新の不愉快なエピソード」であり、「1月にTRUMPがローンチされ、一時的に750億ドル(約11兆2500億円)の完全希薄化後の評価額(FDV)まで上昇した後、大幅に下落している」とギャラクシーのリサーチ責任者、アレックス・ソーン(Alex Thorn)氏は述べた。
LIBRAを立ち上げたKelsierのCEO、ヘイデン・デイビス(Hayden Davis)氏は、MELANIAトークンのケースでも責任があると述べ、彼のチームが両方のコインでスナイプを行ったと語った。スナイプとは、トークンに流動性が追加された瞬間にトークンを購入することを指す。
今回の事例は「ラグプル(出口詐欺)ではない」とデイビス氏は暗号資産詐欺ハンターのCoffeezilla氏とのインタビューで主張した。「単に計画が失敗して、私が管理している口座に1億ドルが眠っているだけだ」。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:LIBRA明らかなラグプルは、SolanaのMemecoin Complex:Galaxyから出てくる最新の「Sordid Episode」です